膝の痛みの主な原因と対処法
膝の痛みがあると、歩くこと・動くことが痛みのために億劫になり、生活全体のハリを失ってしまうこともあります。膝の痛みは年齢や生活習慣、運動量など様々な原因で発生します。この記事では、膝の痛みの主な原因とその対処法について解説します。
Contents
膝の痛みの主な原因
膝の痛みはもちろん様々な要因が関係していますが、多いものでは以下の疾患が関係しています。
変形性膝関節症(膝の軟骨のすり減り)
中高年に多く、加齢や長年蓄積された膝への負荷によって膝関節の軟骨がすり減り、膝が痛みます。膝のこわばり、動き始めの痛み、階段を使った時に特に痛みがあることが特徴です。特に女性に多く、変形が進むとO脚になり、痛みが徐々に強くなっていきます。
対処法
まず、膝への負担を軽減するため、適正体重を維持することが大切です。膝周囲の筋肉、主に大腿四頭筋(太ももの筋肉)を鍛えるストレッチや筋力トレーニングを行うことで、膝関節が安定し、痛みが出にくくなります。また、膝を温めることで血流を改善し、痛みが軽減します。すり減った軟骨に対して、整形外科などではヒアルロン酸注射(関節の潤滑を助ける)が行われます。
半月板損傷(膝のクッションの損傷)
スポーツや加齢で膝の半月板(軟骨)が損傷し、痛みを感じます。スポーツなどで急な方向転換やジャンプの着地で発症しやすく、サッカーやバスケット、コンタクトスポーツ(ラグビー)などで多く発症します。変形性膝関節症は中高年の方に多いですが、半月板損傷は若いスポーツをしている世代の方に比較的多くなります。
対処法
発症直後は安静にし、炎症がある場合は冷やして腫れを防ぐことが大切です。(アイシング)。変形性膝関節症と同様に、大腿四頭筋やハムストリングなどの膝周りの筋力トレーニングを行うことで膝関節の安定性が向上し、怪我や疲労に強い膝にすることができます。
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
バスケットボールやバレーボールなどでジャンプを繰り返す人に多く発症します。膝のお皿の下あたりに付着する筋肉が炎症を起こすため、お皿の下に痛みが出ます。
対処法
運動後に冷やして炎症を抑えるアイシングが有効です。大腿四頭筋が骨に付着する筋腱移行部の炎症が起きている状態なので、炎症が落ち着いてから太もも(大腿四頭筋)の柔軟性を高めるストレッチを行うことで、痛みが起きにくくなります。また、膝の負担を軽減するために、ジャンプを頻繁に行う競技をする前に膝周りのサポーターを使用したり、テーピングで膝を保護することで予防になります。
靭帯損傷(前十字靭帯・内側副靭帯など)
急な動きやコンタクトプレーで膝の靭帯が損傷します。膝が腫れ、膝がぐらつく感覚があるようになり、痛みがあります。ラグビーでの激しいタックルや、バスケットの急な方向転換で急激に膝を捻ると発症する可能性があります。
対処法
RICE処置(安静・アイシング:冷やす・圧迫・挙上:足を心臓よりも上げておく)が対処法としては有名です。状態が落ち着いてきたら、リハビリで関節の安定性を向上させるために、膝周りの筋肉を鍛えていきます。重症の場合は手術(靭帯再建術)を検討する必要があります。
関節リウマチ(自己免疫の異常)
朝のこわばりがあり、両膝が左右対称に痛むことが多いです。進むと関節が変形し、日常生活の何気ない動作にも痛みが出るようになります。
対処法
抗リウマチ薬などで対処します。適度な運動と関節保護が必要で、肩掛けバッグをリュックに変更したり、重い物を持たないように工夫したりすることで関節を保護します。痛みのために活動量が下がることが多いので、痛みの少ない方法で筋力トレーニングとストレッチを行い、体力と筋力を維持することも大切です。
膝の痛みを予防する方法
上述のように、膝の痛みの多くは「膝関節の不安定性と過剰な負担」から起こります。膝関節は、太もも(大腿四頭筋)や太ももの裏側(ハムストリングス)によって、膝関節を保護・安定させ、お尻の筋肉(大臀筋)などによって、膝への負担を分散させています。これらの筋肉が柔軟性を失い、筋力低下が起きると膝関節への負担が増大し、痛みや不調につながっていきます。
予防としては、適度な運動で膝周りの筋力を強化(スクワットやストレッチ)を行うことが大切です。いきなり大変な筋力トレーニングをする必要はなく、まずは日常生活で歩く量を増やし、足を積極的に使う習慣を持つことが大切です。また、現代人は過食傾向にあるのですが、運動量はどんどん減少しています。日本でも成人の3人に1人が肥満傾向にあり、多くの方が生活習慣病が進行することで命を失っている現状があります。中年以降は自身で体重管理を行い、膝の負担を軽減していくことが膝の保護につながるだけでなく、ひいては健康的に長生きする基礎になります。また、長時間の正座や長時間の立ち仕事を長年続けることで膝関節の負担が大きくなります。立ち仕事の途中で椅子に座るようにするなど、膝を守る工夫も大切です。ウォーキングなどの際はクッション性の高い靴を履くのも有効で、膝関節の痛みが出にくくなります。
膝痛への施術
整体×マッサージを行い、膝周囲の筋肉の緊張を緩め、血液循環の改善を行います。鍼灸治療やカッピングを行い、痛みの緩和や膝関節の可動域改善を行います。
膝痛へのおすすめメニュー
・整体×マッサージ&鍼灸治療 60分 8,700円
その他、お得に施術の受けられる回数券でのご利用もおすすめです。
まとめ
中高年の女性やスポーツをする若年者に多い膝関節の痛み。動くたびに膝がズキっとするのは煩わしいものですよね。膝関節周囲の筋肉を良い状態に保つために、適度な運動やストレッチ、入浴などで膝周りの緊張をほぐすなどの対策をとってみてください。当サロンでも膝の痛みを軽減するメニューをご用意しております。ぜひお気軽にご相談ください(*^-^*)